犬を飼うなら知っておくべきフィラリアの怖さ

犬を飼っている人なら一度は聞いたことがある病気がフィラリア症です。
しかし、フィラリア症がどのような病気かよく分かっていない人も多いのではないでしょうか。
フィラリアというのは主に蚊を媒介して犬に寄生する虫の名前です。
蚊が血を吸った際に体内に幼生体が入り込み血液を栄養分として成長し最終的には心臓へ寄生します。
この病気の怖さは、感染してもすぐには症状が現れないところにあります。その上、症状が出てきてもなんだか元気がないという風邪のような症状や下痢やおう吐など犬には起こりやすい症状で、ともすれば飼い主は平気だと判断して獣医にかからないという場合も多いのです。

 

しかし、これらの症状を見過ごしてしまうと腹水がたまってきたり、血を吐いたり、最悪な場合は症状が急速に悪化して1週間ほどで死に至ることもある恐ろしい病気です。
またフィラリアはその寄生先が心臓ということもあり、一度感染してしまうと心臓から直接虫を取り出す手術をするか、副作用の強い薬を時間をかけて何度も投与していくなど駆虫するのが容易ではありません。
このように恐ろしいフィラリア症ですが、現在は予防薬でほとんど感染が防げるのも事実です。
飼い犬のことを思うなら、フィラリアの怖さをきちんと理解したうえで、毎年予防期間の間は飼い犬に予防薬を飲ませるようにしましょう。